食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」です。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維や、水に溶けない不溶性食物繊維などたくさんの種類があり、それぞれの特徴によって体に対する働きが異なっています。
水溶性食物繊維
(水に溶ける)
- 「ヌルヌル」「ネバネバ」で粘度が高いものと、
粘度が低いものがあります。 - 食後の血糖値を下げます。
コレステロールを下げます。 - 腸内環境を改善します。
不溶性食物繊維
(水に溶けない)
- 「ザラザラ」「ボソボソ」としています。
- 保水性が高く、膨潤して嵩が増えます。
- 腸を刺激して便通を促します。
- 有害物質を吸着し、体外への排泄を促進します。
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食物繊維は
からだに必要な
第六の栄養素です。 -
消化・吸収されない食物繊維は、昔は栄養的に価値のないものと考えられていました。
しかし、様々な生理作用を持つことが分かり、現在では「第六の栄養素」と呼ばれています。CHECK1
(成人1日あたり)
食物繊維の摂取目標量
2010年版「日本人の食事摂取基準」
男性
19g以上
女性
17g以上
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食物繊維の摂取量、
不足していませんか? -
実際の食物繊維摂取量は年齢が若いほど少なく、摂取目標量を満たしていません。
CHECK2
食事から摂れる食物繊維量、
例えばこんな献立では・・・
1日たったの10.8g!
1日の摂取目標量に約7〜9g不足しています!朝食(2.8g)
昼食(3.8g)
夕食(4.2g)
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食物繊維の摂取量を
増やすには?食物繊維の不足は体の不調や疾病につながります。
健康維持、病気の予防のため、目標量の摂取を目指しましょう。 -
献立の工夫
食物繊維が豊富なメニューを。
海藻類、豆類、きのこ類などを積極的に摂る
主食は精製度の低いものを。
玄米、雑穀米、ライ麦パンなど
野菜をたっぷりと。
火を通してかさを減らす
市販食品の利用
食物繊維を配合したサプリメントや飲料、食品が市販されています。
上手に利用して食物繊維不足を補いましょう。
「難消化性デキストリン」も食物繊維としてよく利用されています。check3
栄養成分表示を
見てみましょう!「食物繊維入り」、「食物繊維たっぷり」と書いてある商品、いったいどれくらいの食物繊維が入っているのでしょうか?
このような栄養強調表示には、一定の基準があります。商品を選ぶときには、パッケージの栄養成分表示を参考にしてみましょう。