食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」です。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維や、水に溶けない不溶性食物繊維などたくさんの種類があり、
それぞれの特徴によって体に対する働きが異なっています。
水溶性食物繊維
(水に溶ける)
- ● 「ヌルヌル」「ネバネバ」で粘度が高いものと、
粘度が低いものがあります。 - ● 食後の血糖値を下げます。
コレステロールを下げます。 - ● 腸内環境を改善します。
不溶性食物繊維
(水に溶けない)
- ● 「ザラザラ」「ボソボソ」としています。
- ● 保水性が高く、膨潤して嵩が増えます。
- ● 腸を刺激して便通を促します。
有害物質を吸着し、体外への排泄を促進します。
食物繊維はからだに必要な第六の栄養素です。
食物繊維はからだに必要な第六の栄養素です。
消化・吸収されない食物繊維は、昔は栄養的に価値のないものと考えられていました。しかし、様々な生理作用を持つことが分かり、現在では「第六の栄養素」と呼ばれています。
食物繊維の摂取目標量
2010年版「日本人の食事摂取基準」
食物繊維の摂取量、不足していませんか?
食物繊維の摂取量、不足していませんか?
実際の食物繊維摂取量は年齢が若いほど少なく、摂取目標量を満たしていません。
食事から摂れる食物繊維量、
例えばこんな献立では・・・
1日たったの10.8g!
1日の摂取目標量に約7〜9g不足しています!
食物繊維の摂取量を増やすには?
食物繊維の不足は体の不調や疾病につながります。健康維持、病気の予防のため、目標量の摂取を目指しましょう。
献立の工夫
-
食物繊維が豊富なメニューを。
海藻類、豆類、きのこ類などを
積極的に摂る -
主食は精製度の低いものを。
玄米、雑穀米、ライ麦パンなど -
野菜をたっぷりと。
火を通してかさを減らす
市販食品の利用
栄養成分表示を
見てみましょう!
「食物繊維入り」、「食物繊維たっぷり」と書いてある商品、いったいどれくらいの食物繊維が入っているのでしょうか?このような栄養強調表示には、一定の基準があります。商品を選ぶときには、パッケージの栄養成分表示を参考にしてみましょう。